近年、オンラインゲームを通じて英語を学ぶ「ゲーム英会話」が注目されています。特に多感な時期である小学生や中学生にとって、楽しみながら英語に触れられるこの方法は、従来の学習法とは異なる魅力を持っています。しかし、本当に学習効果があるのか、どのようなプロセスで力がついていくのか、疑問に思う保護者の方も多いでしょう。この記事では、中学生がゲーム英会話に取り組んだ場合に期待できる効果について、時期ごとの変化に着目しながら解説していきます。
「ゲーム英会話」とは?
「ゲーム英会話」とは、主にオンラインゲームをプレイしながら、他のプレイヤーと英語でコミュニケーションをとることを通じて、実践的な英語力を身につけようとする学習方法を指します。世界中の人々と共通の目的(ゲームのクリアなど)を持って協力したり、時には競い合ったりする中で、自然な形で英語を聞き、話す機会が得られるのが特徴です。テキストチャットだけでなく、ボイスチャット機能を使えば、よりリアルな英会話の練習が可能となります。
小中学生に期待できる主な効果
小中学生がゲーム英会話に取り組むことで期待できる最も大きな効果は、英語に対する心理的な抵抗感をなくすことです。学校の授業では「勉強」として捉えがちな英語も、ゲームという「楽しみ」の延長線上で使うことにより、自然と英語に触れる時間が増えます。また、教科書では学べないような生きた表現や、コミュニケーションの瞬発力を養うことにもつながり、机上の学習だけでは得難い実践的なスキルが身につく可能性があります。
はじめは英語慣れるのみ!
ゲーム英会話を開始して最初の数ヶ月は、目に見えるような英語力の上達を期待するのは早いかもしれません。この時期の主な目的は、まず英語の音やリズム、コミュニケーションの雰囲気に「慣れる」ことです。最初は相手の言っていることが完全には理解できなかったり、簡単な単語しか口から出てこなかったりするでしょう。しかし、ゲームを楽しみながら英語のシャワーを浴び続けることで、徐々に英語を聞き取ることへの抵抗感や、英語を話すことへの恐怖心が薄れていきます。
3ヶ月目から次第に語彙力アップ!
学習を継続して3ヶ月目あたりになると、少しずつ変化が現れ始めます。ゲーム内で頻繁に使用される特定の単語やフレーズが、自然と耳に残り、意味も理解できるようになってくるでしょう。例えば、指示を出す表現や、アイテムを交換する際の決まった言い回しなど、特定のシチュエーションで使われる語彙が定着し始めます。この段階では、意識的に暗記しようとしなくても、必要に迫られて使うことで語彙力が次第に向上していくのが特徴です。
1年以上取り組むと学校のテストの点数もアップ!
ゲーム英会話に1年以上といった長期間取り組むと、その効果はゲームの世界を飛び出し、学校の成績にも良い影響を与え始める可能性があります。楽しみながら培った英語への慣れと語彙力は、英語の文章を読むことへの抵抗感を減らし、読解力の向上に寄与します。また、実践的なコミュニケーションを通じて文法のパターンを肌感覚で理解できるようになると、中学校の定期テストなどで問われる文法問題や長文読解の正答率が上がり、結果として点数アップにつながるケースも少なくありません。
まとめ
小学生や中学生にとってゲーム英会話は、英語学習への入り口として非常に有効な手段となり得ます。最初は英語に慣れることから始まり、3ヶ月ほどで語彙力が増え、1年以上継続することで学校の成績向上にも結びつくという、段階的な効果が期待できます。もちろん、ゲームばかりに偏らないようバランスは必要ですが、英語を「楽しいもの」として捉え直すきっかけとして、その可能性は大きいと言えるでしょう。